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理事長所信

Belief Expressd
第74代理事長 和喰 一泰
公益社団法人 高知青年会議所
【第74代理事長】

和喰 一泰

Kazuhiro Wajiki

はじめに

私はこの高知で産まれ、高知で育ち、18歳で上京し進学や就職を経て、30歳となるタイミングで家業を引き継ぐために高知に帰ってきました。12年ぶりに帰ってきた故郷には進学や就職で故郷を離れる友人が多く、18年間共に過ごしてきた思い出を共有できるような友人はほとんどいなくなっていました。そこで私も地元高知で同世代の友人を新たに築く必要性を感じこの高知青年会議所に入会しました。

入会当初となる2018年のアカデミー時代が特に辛かったことを今でも思い出します。新しい環境に飛び込んだ私は、経験のない事柄に四苦八苦しながらも、一歩一歩前進することで自分自身の活動を支える根源として、当事者意識や、利他の心、スケジュール管理能力、チャレンジ精神などを鍛えるきっかけとなりました。2020年には委員長を務めましたが、人をうまく動かすことができず、苦労の連続でした。それでも、この経験を通じてリーダーシップの重要性と難しさを学ぶことができました。2021年には専務理事として活動しましたが、前代未聞の難題に対して最前線で対応したため、当会議所の光と影を実感することができました。この役職を通じて組織運営の複雑さと、どんなに大きな問題であってもメンバー一人ひとりの力が結集することで解決することができると痛感しました。そして2023年には当会議所の70周年を迎える記念すべき一年でありながら、四国地区協議会の会長も輩出する激動の一年間でした。そのような状態のなか当会議所では事務局長、地区協議会では運営専務を経験させていただきました。たしかにそれぞれの職務は激務でありましたがJCのルールを深く学び、地区内での仲間たちとの絆を深めることができました。これらの経験は私にとって非常に貴重なものであり、今の私に繋がっています。

私たちの住む高知県は、全国に比べて圧倒的な速度で少子高齢化が進行しています。2023年の高知県における出生数は3,380人と過去最低の人数となり、全国で最も少ない状況です。このままでは生産年齢人口の減少が続き、地域経済や社会全体に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。特に若者の人口流出は深刻であり、地元に残る若者が減少することで、地域の活力が失われつつあります。
このような現状を踏まえ、私たちは高知市の未来を見据えて行動しなければなりません。若者が地元に魅力を感じ、戻ってきたいと思えるような環境を整えるために教育、雇用、生活環境の改善を通じて、地域の魅力を高めることが求められています。私たちは青年経済人として関係諸団体と手を取り合い地域全体が一体となって、高知市の未来を明るいものにしていきたいと思います。

2025年度私の掲げるスローガンは「不易流行」です。変わらない本質と時代に合わせた変化を意味します。私たちは、変わらない地元愛と信念を持ちながらも、時代の変化に柔軟に対応していくことが重要です。高知青年会議所として諸先輩達から71年間脈々と受け継がれてきた、まちづくり、ひとづくりの活動は地域経済や、社会活動に大きな影響を与えています。50年以上高知市政と一緒に取り組む高知市民憲章推進活動や、南海トラフ大震災を想定した災害支援や地域防災啓発活動、地域の未来を担う青少年を育成する活動、地域の魅力を県内外に発信するお祭り、地域のリーダーを決める公開討論会など様々な活動を行ってきました。しかしながら2020年に全世界に猛威を振るったコロナ以降、人々の意識が変わり、変化してしまった生活様式は地域住民や、現役会員の求めていることにも大きな変化をもたらしています。今一度時代の流れを読み解き本当にその活動、その行動、その習わし、その発言は地域に求められているのか、まちづくりに必要とされているのか、これらを見つめなおし変化に強い組織を目指します。

妥協のない会員拡大

私たちの組織の本質には「修練」「奉仕」「友情」の3信条にもある通り、修練を通したひとづくりが重要であると私は確信しています。JAYCEEとして一致団結しまちづくりを全力で取り組むことにより、必ず個人のスキルアップにつながります。40歳までの制限のある組織を卒業し新たなステージへと向かった卒業生が、政界でも、経済界でも、PTAでも数多くの組織でリーダーシップをいかんなく発揮し、この高知をよりよい社会へと導こうと活動を広げています。今後もこの学び舎で一人でも多くの仲間が学び卒業していくことこそが、このまちを明るく豊かなまちにしていくことにつながっていきます。どのような壁が存在しようとも決して妥協することなく、今後の青年会議所そしてこの地域を担う仲間を一人でも多く見つけるために、現役会員だけでなくシニアクラブの皆様も巻き込みながら会員拡大を推し進めていきます。

未来につながる青少年育成事業

私の考える現在の高知市における最大の課題は、急速に進む少子高齢化と、若者の人口流出に伴う人口減少問題だと考えています。地域の抱える課題の根底には必ずと言っていいほどこの人口減少問題が起因していて、地域の活力が失われていく恐れがあります。安心して子供を産み、育てることのできる環境整備や、進学、就職の機会にまずは県外に目が向くのではなく、地元に魅力を感じるようにしてもらうことや、様々なスキルを身に着けた県外在住者が、高知を移住先の受け皿として考えてもらえるような取り組みを積極的に行う必要があります。しかし当会議所のみで活動しても局地的で、一時的な解決にしかなりません。そこで平素からお付き合いをしている様々な団体、組織のみなさまと一致団結して運動を広げていく必要があると考えています。今後の高知市にどれだけの人や産業を残せるかについて、我々の英知と勇気と情熱をもって、人、モノ、金、情報が集まる高 知市を目指していきたいと考えています。

関係団体・友好団体との連携強化

1969年4月1日に制定された高知市民憲章も、本年2025年は節目となる55周年を迎えました。この市民憲章は72年目を迎えた当会議所の歴史とともに歩んできたものであり、高知青年会議所のまちづくり運動の基本でもあります。条文をもとにした各種清掃活動や、絵葉書コンクール、市民憲章よさこい踊り子隊など、市政と長年寄り添ってきたからこそできる活動は多岐にわたり当会議所のブランディング向上にも寄与しています。この誰もが守れる規律として定められた、先輩方の当時の思いを忘れることなく、高知の未来へとつなげます。

また1975年7月7日に公益社団法人呉青年会議所と兄弟JCの契りを結び、本年50周年を迎えます。偉大な先輩方によって引き継がれてきたこの絆を絶やすことなく、さらに強く、深く紡いでいきたいと考えています。締結50周年を祝う会を高知で開催するにあたり、多くの先輩や、メンバーを募り心に残るしつらえをしていきます。

楽しさを伝える広報

高知青年会議所の活動を広く外部に発信していくために、これまで当会議所も様々な媒体を使い広報活動を行ってきました。それらは活動の告知や報告を通じて関係者や、参加者などに届けることで、当会議所の認知度向上にも寄与してきました。時代とともに変化していく世の中で、最も変化の速い媒体といっても過言ではないSNSを活用していくには、決して前年踏襲のやり方に満足することなく改善を続けていく必要があります。事業自体に興味を持ってもらえるように告知するだけではなく、まったくJCを知らない人が見ても活動内容や、現役会員にも興味を持ってもらえるような楽しさを伝える広報活動が必要とされています。

終わりに

結びとなりますが高知青年会議所がこれまで71年間に先輩方がそれぞれの立場で必死にまちづくりを続けてこられたからこそ、現在も私たちは活動を続けられています。私たちは先輩諸兄たちが用意していただいた檜舞台の上で、今このまちに必要とされていることを必死に考え行動し続けていきます。まだ実績も信頼も何もない我々ですが、皆様から応援したくなるような組織となれるように粉骨砕身の精神で一年間取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします。